トップメッセージ

−はじめに−
 当社は、1768年(明和5年)に初代上野松次郎が『油松』の屋号で油売業として商売をスタートさせたのが起源となっております。2018年は、創業年から数えてちょうど250年目の節目の年となります。創業以来、250年の歴史の中で、一貫して『地域社会への貢献』をモットーとして、時代の変化の中で業態を変化させながら今日に至っております。
 幾多の多難の時期を乗り越え、今日まで事業を継続してこれましたのも、ひとえに取引先様およびお客様、地域の皆様からの厚いご協力・ご支援があったからでございます。改めまして、皆様のご厚情に心より感謝申し上げます。

−弊社の2本柱の事業−
 現在、当社の事業は肥料部および内装部の2部門がございます。
 創業以来250年の歴史を持つ肥料部の使命としましては、農業分野におけるソリューションプロバイダーとして、農家様の持続可能な農業経営をトータルに支援し、消費者への安心・安全の提供、地域ブランド農産物作りを通じて、栃木県並びに日本農業に貢献していくことにあります。
 一方、戦後にスタートをした内装部では、インテリア資材のソリューションプロバイダーとして、皆様の明るく豊かで快適な住環境の創設に貢献することを使命として活動をしております。

−今後の激動の時代を見据えて−
 全世界的な人口増加に伴い、環境問題、食糧問題、エネルギー問題は今後益々深刻化することが予想されています。
 中でも日本国内では、農業を取りまく環境は厳しさを増しており、今後の食糧安全保障上の観点においても、自立した活力溢れる強い農業基盤作りは国家における最重要課題となっております。
 次代の農業経営を担う、若手の農業参入や人材育成、技術サポートの点でも当社の果たす役割は大きくなりつつあると考えております。農家様の栽培技術指導、付加価値の高い安心安全な農産物作り、また農産物の流通支援を含めたトータルな農業経営のサポートをこれからは行っていく必要があります。
 インテリア業界おいても、現在は大きな転換期を迎えており、住環境に対する考え方も単に『物質的な豊かさ』を追求する時代から、便利さ、快適さ、安心・安全、健康、心のやすらぎ、というように『心の豊かさ』を追求する時代に価値観が多様化してきております。
 2011年3月11日に発生した東日本大震災により、私達の身の回りは一変することとなりました。震災以降、建築業界のトレンドは、省エネ、スマートハウス、耐震化、長寿命化等、現在の社会の流れを大きく反映したものとなってきております。
 当社としましても、これからの時代のご要望に応えるべく、機能性・デザイン性を重視した高付加価値商品の提案、ならびに環境・省エネ・健康面に配慮した商品の普及を通じて、トータルな室内空間創りの為の活動を行ってまいります。

−共創・新生上野−
 肥料・内装両部門ともに、業界を取りまく環境は大きく変化をしており、激変する変化に柔軟に対応しつつ、これから将来に渡って、私達、そして次の世代の人達が安心して生活ができる社会基盤作りを行っていくことは、当社の責務であると認識しております。

 私達の生活の根幹を支える"食・農"と"住"の分野において、これからの50年、100年先を見据えて、株式会社上野は、お客様の繁栄、社員・家族の幸せを第一に考え、皆様と共に成長・発展しながら『お客様の明るく豊かで潤いのあるライフスタイルの創設』を企業理念として、今後とも全力で取組んでまいる所存でございますので、皆様方の一層のご支援・ご指導の程よろしくお願い申し上げます。

代表取締役 上野拓也
2018年1月1日