事業の歩み−沿革

            写真:上野本家(宇都宮市泉町)
1768年
(明和5年)
上野本家創業年
初代松次郎の父、新兵衛が1768年(明和5年)、22歳のときに材木町において製油業を起業する。
1808年
(文化8年)
初代松次郎(幼名:武房)が『油松』の屋号で製油業に専念し、事業基盤を固める。
1833年
(天保4年)
材木町における製油業の事業繁栄に伴い、本郷町(現在の本家がある泉町)に土地家屋(約700坪)を移転し、更に事業規模が拡大する。
1855年
(安政2年)
初代松次郎の次男、3代目松次郎(幼名:栄次郎)が製油業における副産物である油粕を肥料として農家に販売しながら、肥料店としての事業をスタートさせる。
1887年(明治20年) 5代目松次郎(幼名:豊次郎)が家督を相続し、油屋松次郎を継承する。その後、製油業を廃止し、肥料販売専業に移り、肥料問屋としての基盤が固まり、業界に重きをなした。
宇都宮市泉町に油屋松次郎の新事務所を建設する。
主力取扱品は、菜種油粕,魚粕,大豆粕など。
上野家の発祥と歴史について
明治中期 5代目松次郎が製紙工場の事業を開始する。下野製紙株式会社。工場を東京(北千住)、宇都宮、白河の3箇所に配置する。
3代目松次郎の長女カネが土浦の呉服店から婿養子を迎える。後の上野百貨店の創業者となる上野房之助。
1895年
(明治28年)
上野房之助が宇都宮市泉町本家の隣りに呉服太物商を開業する。油屋呉服店と称して商売をスタートする。
1910年
(明治43年)
油屋呉服店の店舗を新築し、数年後に商号を上野呉服店と改める。
明治末期 油屋松次郎 石灰窒素や硫安などの化学肥料を販売開始する。
東京人造肥料(現 日産化学工業)の特約店として肥料販売を行なう。

                     写真:旧 松寿苑本店(宇都宮市西)
大正初期 5代目松次郎が宇都宮市西に隠居別荘として、庭園付きの木造洋館別荘を建設する。(後の松寿苑本店)
この建物は昭和初期に火災で焼失する。
1922年(大正11年) 住友肥料製造所(現 住友化学株式会社)と特約店契約を結ぶ。
1925年(大正14年) 上野呉服店 上野房之助の娘婿、上野小七(県北植竹家より)は、宇都宮市馬場町にドイツ風の木造三階建ての支店を建設する。
上野呉服店馬場町支店と命名し、北関東最初の百貨店となる。
後に、馬場町支店が上野百貨店として事業を発展させる。
<<<本家油屋から独立した主な企業>>>
昭和初期 関東大震災の影響を受け、下野製紙株式会社の経営は行き詰まり、北千住工場を5代目松次郎が個人で引受ける。
会社名は三和製紙株式会社。その後、宇都宮工場は現在の宇都宮製紙に。白河工場は三菱製紙の白河工場として生産を開始。
1932年(昭和7年) 西にある隠居別荘を再建設。松寿苑本店となる。
松寿苑はその後、結婚披露宴、茶席、展示即売、法事等の施設として事業をスタートする。
(松寿苑本店は平成に入り閉鎖となる。)
1936年(昭和11年) 5代目松次郎は不動産販売を行なう「旭土地株式会社」を設立。
北千住の土地建物は旭土地株式会社に移管される。
1939年(昭和14年) 6代目松次郎(幼名:順一)が油屋松次郎の商売を引継ぐ
1950年(昭和25年)8月 株式会社上野松次郎商店として法人を設立。
資本金は、1,800,000円
1954年(昭和29年)

戦争の影響で肥料商の商権が栃木県肥料公団に移管される。
上野俊三(7代目松次郎)が株式会社上野松次郎商店の商売を引継ぐ。
終戦後 色のついた紙を販売開始し、内装事業の起点となる。
その後、肥料農業資材を扱う肥料部とインテリア商品全般を扱う内装部へ事業が発展する。

1972年(昭和47年) 株式会社上野松次郎商店−肥料部を泉町から宇都宮市問屋町へ移転する。内装部門は引き続き、泉町事務所にて営業を継続する。
同時に社名を株式会社上野に改める。
1975年(昭和50年) 株式会社上野 資本金を450万円に増資する。
1978年(昭和53年)8月 上野泰男(8代目)が株式会社上野の社長に就任する。
1980年(昭和55年) 旭土地株式会社は、北千住に所有していた下野製紙北千住工場の跡地を処分し、JR宇都宮駅東口にホテルサンシャインを建設し、ホテル業を開始する。
1983年(昭和58年) 株式会社上野 資本金を900万円に増資する。
1984年(昭和59年) 旭土地株式会社の名称を株式会社サンシャインに改める。
IBMの栃木県における特約店として、資本金2,000万円でサンシャインコンピューターサービス株式会社を設立する。
上野泰男が社長に就任する。
1987年(昭和62年) 株式会社上野−内装部が、肥料部のある問屋町事務所へ移転・統合して、肥料部・内装部の2部門体制にて業務をスタートする。
1988年(昭和63年) 内装部の営業拠点として、小山市に小山営業所を開設する。
1989年(平成元年) 株式会社上野 資本金を2,500万円に増資する。
1990年(平成2年) ホテルサンシャイン旧館隣りに新館を建設し、宇都宮市最大級のビジネスホテルとなる。
1995年(平成7年) 株式会社上野 ガーデンセンター松次郎をオープンして、園芸部門として事業を開始する。
1999年(平成11年)5月 サンシャインコンピューターサービス株式会社の業務を日本ビジネスコンピューター株式会社(宇都宮支店)へ移管する。
2000年(平成12年) 株式会社上野 法人設立50周年を迎える。
2001年(平成13年) 園芸部門(ガーデンセンター松次郎)を閉鎖する。
2002年(平成14年) 松寿苑本店を閉鎖する。
2005年(平成17年) ホテルサンシャイン 設立25周年を迎える。
2006年(平成18年) 本社事務所(肥料部・内装部)を同一敷地内で移転する。
2007年(平成19年)1月

上野拓也(9代目)が株式会社上野の社長に就任する。

2008年(平成20年) 株式会社上野 創業240周年を迎える。
2009年(平成21年)11月 弊社オリジナル商品であるVS堆肥をリニューアル発売。製造委託先の関東有機肥料株式会社(栃木県那須塩原市)にて製造出荷開始。
2010年(平成24年)4月  内装部 小山営業所を移転する。(小山市西城南へ)
2013年(平成25年)1月  VS堆肥工場(製造委託先)を関谷きのこ園(栃木県矢板市沢)へ移転し、VS堆肥をリニューアルする。
2018年(平成30年) 株式会社上野 創業250周年を迎える。
 産経新聞『私の物語』(平成8年1月連載・上野泰男著)